那須岳

 人は誰もが幸せを望んでおり、誰一人として不幸になりたいと思っている人はいないでしょう。 しかし、病気、事故、災難、家庭内における事情、そして、現代社会における経済不況と政治混迷を背景に人の心も乱れ、数多くの問題が発生し世界に誇る日本の安全性は崩壊しつつあり、私達はさまざまな問題を抱え、とても親神様のお望みである陽気暮らしが出来ないでおります。 花が実を結ぶにも種を蒔くところから始まりますように、それぞれの身上事情の苦しみ悲しみも前生、今生における心の通り方により芽生えるのであり、必ず原因(種)が存在するのであります。おうかんみちでは、この原因を『扇の伺い』を通し、親神様じきじきのお指図を頂く事が出来、前生のざんげと今生の心のあり方、そして来世の幸福を形成することが出来るのです。そして、この世の全ての人々が、平和で健康な毎日を送らせていただくためには、『なにをどうすればよいか』という心の迷いに対して、【子がとえば親が答える神のみちこれがだいいち月日おもわく】(天1−65)とお諭しくだされ、私達の陽気暮らしを望まれているのであります。  私達には想像もつかない遥か昔、この世は、形も何も無い泥海であり、その味気ない世界をご覧になっておられた元神様は、人間という物を創造し、その人間が互いに助け合 い喜び合って暮らす様をみて、共に楽しめる神人和楽の陽気ぐらしを願われ、人間をお創り下されたのであります。しかし、人間はそんな神様の深い思惑など知らぬがままに、多くの生まれ更わりによって段々と神心から遠くなり、いつしか自分中心に物事を考える勝手、気ままな心へと変わってしまい、己の苦楽や利害にとらわれ、人類の全てが和をもって楽しみ暮らす様を御理想となさる親神様の御心に背く心使いから、初めは真っ白だった魂をだんだんと真っ黒に汚してしまっ たのであります。 親神様は、このような人間子供達の汚れた魂を神魂にきりかえ、人間心を神心へとたてかえる為に甘露水をお授け下さるのであります。 甘露水とは「天の食物」とも申し、天啓に「水でもなく、火でもなく、土でもなし、食べるものでなくなにもかたちの無いもので あります」と示されてお りますように無形、無臭でありますが、親神様が見定められた魂の理を持たれた甘露台様より頂く事により、 人間の目には見えませんが不思議な理のはたら きを頂けるのであります。


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